ガチャは麻薬
以前も伊集院さんの話をご紹介する形でガチャの話題を出しましたが、ビーム連載の鈴木みそ先生の「ナナのリテラシー」でもほぼ同様のことが描かれてて、共感したのでご紹介。
*課金とパワプロとアイマスと
ちなみにナナのリテラシー、まだ単行本1巻買ってません。明日か明後日秋葉原行く用事があるのでその時に買います。以下引用するのは現時点では単行本未収録分。シチュエーションとしては黒河内という老ゲームクリエイターがガチャについて否定するシーン。そこに娘と部下。
=======以下引用========
ばかもの!そんなパチンコ屋みたいな商売してどうする!ゲームは何十万円もつっこませるものじゃあない!最初に払った金額で最後まで遊べなければいかん
部:そんなの昔のゲームですよ
娘:そうよ、今はただで始めて課金させるの。もうパッケージで5千円も1万円もするソフト買うユーザーはいないのよ。時代が違うの
(しばし間。黒河内煙草に火を点ける)
課金しないと進めなくなるものは認めん。
無料ユーザーでも普通に遊べるようにすること。有料アイテムで多少の差をつけるのはかまわんとしよう。だが、売っていいものといけないものがある。
ゲームというのはな、いかに楽しく努力をさせるかが重要なんだ。
頭や体を使って難しい目標を達成した時、ご褒美として脳みそから汁が出る。運動した後の気持ちよさ、褒められた時の誇らしい気持ち、泣きそうなほどの感動…というのは現実ではなかなか出会えない。
ゲームは誰もが飛び越せる絶妙な難易度の壁をクリアさせることですごい!キミはできる!よくやった!すさまじい達成感を得る
現実世界ではあまり褒められたことのない子供が自分から進んで体験したくなる それこそがゲームのキモだ。
リアルマネーを使うのはその大切なゲーム体験を飛ばしてしまう。
お金で手に入る快楽はドラッグなんだよ。ガチャにはまって銭突っ込んでる連中はもう自分をコントロールすることができない。
ゲームの中での「努力」を放棄する。ゲームの中の時間を買う。他人の経験値を現金で買う。それは「麻薬」と同じだよ。ゲームは疑似体験の世界なんで見極めは難しいが、脳内麻薬で留めることが大事だ。
オレの目の黒いうちはガチャはゆるさん。なぜならオレが黒河内だからだ。
======引用ここまで=======
ぐうの音も出ない正論。皆黒河内に倣っていただけないでしょうか。というか黒河内氏になってください!
ただ一点言うと、ご褒美に脳汁が出るゲームというのが今は割合少なくなってることもガチャを流行らすひとつの要因になってるのかなとも思います。
今のゲームはどれもこれもネコも杓子も通信・対戦・通信・対戦じゃないですか。勿論ストⅡの時代からこの方ですから今に始まったことではないですが、今の時代ですとどんなショボショボの携帯機ゲームでもワールドランキングとかあるわけですよ。
昔だったら仲間内最強とかその地区最強みたいなのがいたわけですけど、今は井の中の蛙どころか大海を知りすぎて御山の大将にもなれないので、脳汁が出る機会がその分少なく、それが経験値をカネで買う風潮の一原動力になってるのかなとちょっと考えました。
あと、ゲームの多様化とそれによる一強体制。自己満足(否定的な意味ではない)ですごい!と思えるならいいですが、客観的に「すげえ!」と言われる為には当たり前ですけど皆が知ってるゲームでないといけない。だから結果ポケモンとかになったりするわけですよ。その他大勢のゲームでカタルシスを得られることの難しさ、そしてその勝ち組ゲームには必ず対戦機能があるという。
そういう意味でポケモンは非常にいいですよね、RPGですから。別にゲームセンスが問われたりしない。時間を掛けてポケモンを育てて対戦してセンスを培って、またその繰り返し。上記成功体験でいうところのゲームの理想。その分鬼みたいに時間かかりますけど。
で、そこで出てくるのが「公平」問題。
時間をかけるのが難しいから金で買ってるんだ何か文句あるのかっていう論調が必ず沸いて出ますよね。
でも、文句あるわゲームってそういうんじゃねぇんだよと言い続けるしかないですね。ゲームというのは原則無駄なもの、無駄だからこそ美しい、成功体験を味わうもの。その経験を奪うようなゲームはいけないと。今の御時世難しいのかもしれませんが、そういう世界であってほしいです。
*課金とパワプロとアイマスと
ちなみにナナのリテラシー、まだ単行本1巻買ってません。明日か明後日秋葉原行く用事があるのでその時に買います。以下引用するのは現時点では単行本未収録分。シチュエーションとしては黒河内という老ゲームクリエイターがガチャについて否定するシーン。そこに娘と部下。
=======以下引用========
ばかもの!そんなパチンコ屋みたいな商売してどうする!ゲームは何十万円もつっこませるものじゃあない!最初に払った金額で最後まで遊べなければいかん
部:そんなの昔のゲームですよ
娘:そうよ、今はただで始めて課金させるの。もうパッケージで5千円も1万円もするソフト買うユーザーはいないのよ。時代が違うの
(しばし間。黒河内煙草に火を点ける)
課金しないと進めなくなるものは認めん。
無料ユーザーでも普通に遊べるようにすること。有料アイテムで多少の差をつけるのはかまわんとしよう。だが、売っていいものといけないものがある。
ゲームというのはな、いかに楽しく努力をさせるかが重要なんだ。
頭や体を使って難しい目標を達成した時、ご褒美として脳みそから汁が出る。運動した後の気持ちよさ、褒められた時の誇らしい気持ち、泣きそうなほどの感動…というのは現実ではなかなか出会えない。
ゲームは誰もが飛び越せる絶妙な難易度の壁をクリアさせることですごい!キミはできる!よくやった!すさまじい達成感を得る
現実世界ではあまり褒められたことのない子供が自分から進んで体験したくなる それこそがゲームのキモだ。
リアルマネーを使うのはその大切なゲーム体験を飛ばしてしまう。
お金で手に入る快楽はドラッグなんだよ。ガチャにはまって銭突っ込んでる連中はもう自分をコントロールすることができない。
ゲームの中での「努力」を放棄する。ゲームの中の時間を買う。他人の経験値を現金で買う。それは「麻薬」と同じだよ。ゲームは疑似体験の世界なんで見極めは難しいが、脳内麻薬で留めることが大事だ。
オレの目の黒いうちはガチャはゆるさん。なぜならオレが黒河内だからだ。
======引用ここまで=======
ぐうの音も出ない正論。皆黒河内に倣っていただけないでしょうか。というか黒河内氏になってください!
ただ一点言うと、ご褒美に脳汁が出るゲームというのが今は割合少なくなってることもガチャを流行らすひとつの要因になってるのかなとも思います。
今のゲームはどれもこれもネコも杓子も通信・対戦・通信・対戦じゃないですか。勿論ストⅡの時代からこの方ですから今に始まったことではないですが、今の時代ですとどんなショボショボの携帯機ゲームでもワールドランキングとかあるわけですよ。
昔だったら仲間内最強とかその地区最強みたいなのがいたわけですけど、今は井の中の蛙どころか大海を知りすぎて御山の大将にもなれないので、脳汁が出る機会がその分少なく、それが経験値をカネで買う風潮の一原動力になってるのかなとちょっと考えました。
あと、ゲームの多様化とそれによる一強体制。自己満足(否定的な意味ではない)ですごい!と思えるならいいですが、客観的に「すげえ!」と言われる為には当たり前ですけど皆が知ってるゲームでないといけない。だから結果ポケモンとかになったりするわけですよ。その他大勢のゲームでカタルシスを得られることの難しさ、そしてその勝ち組ゲームには必ず対戦機能があるという。
そういう意味でポケモンは非常にいいですよね、RPGですから。別にゲームセンスが問われたりしない。時間を掛けてポケモンを育てて対戦してセンスを培って、またその繰り返し。上記成功体験でいうところのゲームの理想。その分鬼みたいに時間かかりますけど。
で、そこで出てくるのが「公平」問題。
時間をかけるのが難しいから金で買ってるんだ何か文句あるのかっていう論調が必ず沸いて出ますよね。
でも、文句あるわゲームってそういうんじゃねぇんだよと言い続けるしかないですね。ゲームというのは原則無駄なもの、無駄だからこそ美しい、成功体験を味わうもの。その経験を奪うようなゲームはいけないと。今の御時世難しいのかもしれませんが、そういう世界であってほしいです。
カテゴリ: ゲーム総合
2014/03/25 Tue. 17:19 [edit]
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