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コレキヨの恋文 

コレキヨの恋文コレキヨの恋文
(2012/03/28)
三橋 貴明、さかき 漣 他



三橋貴明著「コレキヨの恋文 新米女性首相が高橋是清に国民経済を学んだら」読了

小説の体裁をとっているデフレーション経済の教書です。


若干34歳の女性弁護士、霧島さくら子が父親の急死で担ぎあげられ地盤を相続し、親戚の朝生一郎元総理のバックアップの元図らずも女性初の総理となる。

経済に対して無知だったさくら子が総理官邸に現れた高橋是清に国民経済のレクチャーを受け、成長していくというストーリー。


小説としてもキャラクターが立っているので読みやすかったです。めまぐるしく変わる政権や、類似したキャラクターの政治家、アメリカ発のバブル崩壊、それによる世界的な不況、東北地方で起こった震災にデフレーションと、昭和初期との類似性を指摘しつつ、いかにデフレを脱却するかという提案を行っています。


ライオン総理と呼ばれた2人がともにデフレ政策を強化していたのは歴史のいたずらか。小泉純一郎に竹中平蔵とすると濱口雄幸に井上準之助…リストラと国民生活の作興-リストラと米一票の精神。デフレーションギャップがある中での更なる需要縮小策、そして国民からの人気が絶大だったことまで同じか。


実際に第96代内閣総理大臣となった安倍晋三総理は、公共事業は増やしてますが消費税は周知のとおり来月から8%に上昇します。このタイミングで上げることを良しとしている論者を私はひとりも見たことがないんですが…不安です。


あとはTPPですね。内需依存型国家でこれをやるメリットは無いわけですが、先般アメリカの中間予備選挙がスタートしたのでオバマ大統領にとってはもはやタイムオーバー。さあどうする。


確かに引き際に関して潔くはなかったけど、若槻礼次郎と菅直人を比べるのはあまりに若槻が可哀想に思えました(笑)


それと軍事予算、適正な増え方ならいいけどやはりある意味「日陰者」のほうがいいのかなと、当時の状況と現在の中国の有り様を見て思いました。数日前の全人代でも発表されましたが軍事費はGDP比2%を堅持などと言っていますが、現在の中国は陸軍でなく海軍、空軍がメインでこれによる研究開発費は一切計算に入れておらず、それでもなおGDP2%、前年比で言うと12%増という超軍拡を推し進めています。

だからこそ適正な予算は必要ですが、軍人が幅を利かせるとこれが逆ブレしかねません。膾に懲りて羹を吹くような心配ですが一応。

カテゴリ: 読書、漫画

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