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アル中病棟 

失踪日記2 アル中病棟失踪日記2 アル中病棟
(2013/10/06)
吾妻ひでお

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前作「失踪日記」から8年。失踪日記の後半に少し描かれた、著者がアルコール中毒に罹り、三鷹の某病院のアルコール中毒者病棟に入院した時の経験を漫画化(この病院、その筋では結構有名らしく西原理恵子著『毎日かあさん』の「アブナイお父さん」こと鴨志田穣氏)もここに入院したとのこと。


一言で言うと



大傑作!!!




いやとんでもない作品だわこれ。前作の失踪日記もメチャクチャ面白かったですし稀有な作品でしたが、今回は更に凄い。

とにかく面白いんですが、まず「患者の立場から」「精神病棟内部の様子を」「ビジュアルで克明に」他の患者との様々なエピソードを交えながら「客観的な視点でそれを再構築して」成立している作品というのが凄い。多分、史上初なんじゃないかと思います。

病院の中だけでなく、アルコール中毒とはそもそもどういう病気なのか、アルコール中毒に罹った人がいかにして社会復帰していくかというのも理解できるようになってる。



全編通して陽気なトーンが貫かれているので勿論普通に笑えるのだが、個々の境遇やエピソードはかなり深刻で、ともすれば悲惨なものも多く、依存症だからある意味当然かもしれないがかなりの人間がスリップ(断酒後の再飲酒)して戻ってきてしまうようなしょうもなさも持ち合わせ、そういう人間も混ざった集団の持つおかしみ、更には地獄の釜のナントカを覗いて楽しみたいという出歯亀根性もちゃんと満たしてくれる。またこれ皆キャラが立ってるんだ。挙げてくと単に羅列になるんでやめとくけど。



とにかくお薦めです。ほんと面白かった。

カテゴリ: 読書、漫画

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