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凶悪 

凶悪 [Blu-ray]凶悪 [Blu-ray]
(2014/04/02)
山田孝之、ピエール瀧 他

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今年2本目。白石和彌監督「凶悪」ミニシアターで観てきました。


スクープ雑誌「明潮24」に東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から手紙が届く。記者の藤井は上司から須藤に面会して話を聞いて来るように命じられる。藤井が須藤から聞かされたのは、警察も知らない須藤の余罪、3件の殺人事件とその首謀者である「先生」と呼ばれる男・木村の存在だった。木村を追いつめたいので記事にして欲しいという須藤の告白に、当初は半信半疑だった藤井も、取材を進めるうちに須藤の告発に信憑性があることを知ると、取り憑かれたように取材に没頭して行く。

以上wikipediaより引用。


いや、心臓に悪い映画でした



描かれてるのは呑まれる恐怖

朱に交われば赤くなり、ってのとは若干ニュアンスが違うんだけど、段々感覚が麻痺ってくるんだよね。よく仕事によっては眼の色が変わってくるもので、事実警察官になった後輩で目の当たりにしましたけど、そういうやつ。


最後のシーンで、先生こと木村が藤井を指さすシーンがありましたが、確かに罪は犯してないにしても、そっちサイドに呑まれてることは間違いないですよね。

要らないんじゃないかと思ったボケちゃった母親と疲労困憊の妻というのもそれで、一日中呆け老人の相手してたらそりゃ正気じゃない世界に引き寄せられますよね。



誰の言葉か忘れましたが「世の中には越えてはいけない一線をいとも簡単に乗り越える奴がいるが、そういう相手と仕事をする際には細心の注意を払わなければいけない」…これ書いてて思い出しました島本和彦先生@大熱言だ。須藤にしろ木村にしろ舎弟にしろ、越えてはいけない線を越えてしまう輩と付き合うと、段々感覚が麻痺してきて「そっちの世界」に呑まれるんですよね。


しかもその深淵な闇は、別に何も特別な狂気に彩られているわけではなく、そんじょそこらにいる普通のキチガイってことです。それこそ鬼女気団嫁姑まとめにあるような「そんじょそこらに当たり前のように居るキチガイ」の延長線上に在るというわけで。


実に恐ろしい話です。



藤井役山田孝之さんも良かったですが、まあこの映画の7割は須藤役電気グルーヴピエール瀧さんと、木村役リリー・フランキーさんが持って行きましたね。この2人怖すぎ。

そして対極に位置する唯一の癒し枠池脇千鶴の可愛さ。


牛島老人役ジジ・ぶうさんが何気にMVP。拷問しながら殺されていく様は目を背けました。悪趣味の極み。人が死ぬ映画やスプラッタな映画って山のようにありますがあそこまで陰惨なのもちょっと珍しい。


それ以外のキャストも皆顔力があってよかった。





絶対に人にお薦めできない作品ですが、いい作品であったのは間違いないです。

カテゴリ: DVD・CD・映画

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