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ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話 

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ご存知、26年間ドラえもんを演じてくださった大山のぶ代さんの回顧録です。

当たり前ですが、最初からこういうものを書こうと思われていたわけではなく、記憶の再構成をされているというところが散見されます。
ドラえもんに初めて出会ったのは11月のはじめに音響監督(浦上靖男氏)から話を貰ったのが最初だと思っていたのに、実は9月にパイロットフィルムを見せられたのが最初だったとか、藤本先生のお通夜の際に野村道子さんが号泣する横でインタビューに答えたつもりが、実は野村さんは新幹線の中で訃報を聞き、その日は仕事でご自宅へは伺えなかったとか。
ですがそういう点も包み隠さず書かれているのが非常に好感を持てます。そうした点も修正せず、大山さんの思ったまま、感じたままをそのまま1冊の本にされたというのが伝わります。


独特な声で苛められたけど、放送が好きになった少女時代。TVシリーズ開始から一大ムーヴメントの興り。日本や海外のたくさんの子供達とのふれあい。25作を数えた大長編(映画版)。藤本先生のご逝去。自身の癌をきっかけに思った世代交代への想い。そして次世代へ受け継ぐもの・・・という大山のぶ代の一代記となっています。
裏話もかなり多いし、ドラえもんファンなら必見です!


26年間、声のお仕事はドラえもん1本に絞り、イメージを護り、ドラえもんを成長させ続けてきた大山さんは間違いなく日本アニメ界の宝であると思っています。大山ドラで育った1ファンとして、心から感謝しています。

うちの妹は「子供が出来たらTVのドラえもんは見せない。大山版のDVDを全部買ってそれで育てる」と公言しています。私もそうするつもりです。

長寿アニメの世代交代って難しいですよね・・・特にオンリーワンの声の持ち主の場合は。水田わさびさんもかなりご苦労されていらっしゃると思います。

かといって、山田康雄さんご逝去後の栗田貫一さんが、いくら似ていると言ってもファンに受け入れられたかといえばさにあらず。こちらは水田さんなど比較にならないほどの強烈ななバッシングを受けられたのは有名な話。
私はモノマネ芸人としての栗田さんをそこまで存じ上げなかったので最初の「くたばれ!ノストラダムス」からすんなり受けいれてしまったクチですが。

多分、これからの世代は水田さんのドラえもんで育っていくのでしょう。クオリティの問題はさておき、水田ドラを否定はしません。
でも、私達世代のドラえもんは一生、大山さんのドラえもんです。

カテゴリ: 読書、漫画

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