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U19(少年ジャンプ)1巻 

17話で打ち切りになった、友人曰く「向こう数年は議論されるレベルの漫画、お薦めはしない」というかなり捻くれた薦められ方(字面で何と言われようがお薦めと捉えました)をしたのでとりあえず1巻だけ買って読んでみた。
そこは大人たちによって支配された絶望の国・日本。
横行する不条理と弾圧、その中にあっても子供たちはそれぞれの希望を胸に生活していた。
部活、恋愛、アイドルにオカルト...。
主人公・紅童衛児もまたこの不条理な世界に疑問を感じながらも、
幼馴染・朱梨への密かな恋心だけを希望の光として生きていた。
しかし、「大人党」の新政策によって二人は...。
少年よ、今こそ立ち上がれ。



まず1巻の情報が薄いのでほぼ舞台設定についてしか述べられないのですが、ひと目見た感想としては「バトルロワイヤル2?」という感じでした。


まず、バトルロワイヤルが何故受けたかというと。
*クローズドサークルでクラス全員が最後のひとりになるまで殺し合うというキャッチな設定。
映画版では「主人公たちが中学生なのにR15指定」というニュースバリューで報道され火が付いた。

というのが大きいんですが、それ以外でいうと
*60~70年代の反米学生紛争とテロリズムのパロディ
*校内暴力、学校崩壊、管理教育、体罰禁止からの逆転(パロディ)。

などのエッセンスを数多く盛り込み

*学校、特に義務教育世代が感じる抑圧への反動という普遍的テーマを描き

*一人ひとりのキャラクターがしっかりと立っており、描写の濃淡はあれど全員が魅せた生き方と死に様をした。


…などの複合的要素が詰め込まれた為にヒットしたのではないかと思ってます。
原作も良かったし、映画も悪くなかった。教師キタノに大体持って行かれた感が無くもないですが好きでした。
本当に一番良いのは漫画版ですけどね。これは必見レベル。キャラクターの掘り下げが半端じゃない。


しかし、映画の続編「バトルロワイヤル2」これが世紀の大駄作でした。


バトルロワイヤルというのはあくまで「抑圧への反動という普遍的テーマ」という骨組みの外側に色々なエッセンスを盛り込んだものでしたが、バトルロワイヤル2は、その1エッセンスでしかない「反米、テロリズム」という点を中心に、しかもパロディではなく本気で据えてしまったという爆笑モノの映画なのです。


その上、「バトルロワイヤル」とは名ばかりでテロリストと化した前作の主人公が立て籠もる島へ強制的に上陸させる過程で半分くらい死んだり、物語中盤で自爆装置が解除できたり、藤原竜也のどうかしてるポエムが満載だったりともうツッコミどころしかない、邦画史上に燦然とそびえ立つクソのような作品に仕上がっております。



で、まえがき長くなりすぎましたがU19。

情報少なすぎなんですがこれは果たして…ディストピアなの…か…?
嘉門米美を思わせるような横暴な体罰教師、大人党という何となく(子供視点では)無茶苦茶して(そう)な組織、そして特殊能力と。

まあそういう意味で描きたいことがブレてるとは思いません。
ただ、文字にしてみるとわかるけど「横暴、DNA検査からのヒロイン転校、特殊能力、初の反撃」これテンポ良ければ1話で行けた気がする。話がとにかく薄い

それに、エッセンスが少ない。キャッチな設定も描写も今のところ無い
七原秋也(バトロワ1の主人公)みたいに元々父子家庭だけど父親が首吊り(第一発見者)して施設行き。同じ施設出身の友人の首が目の前で吹っ飛ぶみたいなヘビー極まりない設定じゃない。ちゃんとふた親揃って幸せそうで…となるとどうしてもな。

これでエクソダスギルティのリリィみたいに大人党が極悪で、元々そのつもりでヒロイン子ちゃんを拐かして性的なことをするとかなら別ですけどそういう描写も今のところはなく。

おまけにバトロワ2という何から何まで外しまくってるものよりは一応マトモに見えなくもないので、悪い意味でもキャッチーでない。


とにかく薄味。感想以前の問題のような気がしなくもない。2巻も一応買いますけど。

カテゴリ: 読書、漫画

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