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野火 

渋谷のユーロスペース、8/22 17時の回を観てきました。




ユーロスペースに行ったのは初でした。直前まで、以前アクトオブキリングを観たヒューマントラストシネマ渋谷と勘違いしておりました。あそこは狭くて、最前列で観たら首が痛くなってしまったのでゲンナリしておりましたが、このユーロスペースは小規模ながら非常に快適でした。


没入したんで色々擦り減りました。でも大したものです。
体験型なので優先順位高くしようとしたのが結果大正解だったね。リリー・フランキーみたいな喰えない人たらしのオヤジいるけど怖すぎる。ただ、皆悪人は誰も出てきてない、ただただ乾いた極限環境を描いていてそれが逆に反戦を強く思わせるつくりになっていました。


で、言いたいのはそこじゃなくて、その後ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルのシネマハスラーで野火やったんですけど





TwitterのTLで「野火age」とともに「永遠の0sage」をやってる(いつもの)人が複数見受けられまして「ああ(またいつものように)やってんなー」って思ってましたが、ある意味当然だなとも思いました。




永遠の0では確かに特攻は十死零生、作戦の外道であり強制性もあった。部下へのイジメもあったり無理無茶無策の精神論がが罷り通ったり、一言で言ってあまりに人命を粗末にしすぎたという点が描かれています。



主人公の宮部久蔵は少年H並みのチート賢人で、負け戦を見越して上層部に逆らいます。
こういう状況に陥らせた軍上層部への批判、戦争への批判というのは容易に読み取ることができます。




ただ、その反戦の意というのが負け戦に拠るものだという風に私は捉えてます。「あんな戦争はもう二度としてはならない」では、あんなじゃなきゃいいのかというツッコミの余地はどうしても残ります。



負けなきゃいいのだ、次は勝とう。こういうメッセージを読み取るからおそらく左派の方は永遠の0を口を極めて罵るのではないでしょうか。


戦争は悲惨だから良くない」と「悲惨な戦争はよくない」では隔絶しています。






一見、前者のほうが正しそうに見えますが、そうでないどころかこれを突き詰めると逆に平和を害するというのがなんとも皮肉なところ。






ダイエットと肥満に例えると解りやすいですが、確かに肥満は万病の元ですが、実はちょいデブくらいのほうが平均寿命は長いんですね。



*健康を第一に考えるなら、多少肥満でも構わないのでバランスに気を配るべき。但し、肥満が過ぎて糖尿病等になる危険性あり。

*ダイエットを第一とするなら、とにかくカロリーを摂取せず痩せるべし。多少健康を害しても肥満になるよりマシ。



これを反戦に置き換えると



*平和を第一に考えるなら、攻めないけど戦争に備えたほうがいい。但し、諸事情で戦争をする場合も場合によってはあり。

*反戦を第一とするなら、とにかく戦争に備えてはならない。多少平和が害されても戦争になるよりマシ。




この2者が相容れるわけがないわけです。


後者が前者に攻撃的になるのもわかります。とにかくダイエットしろと。前者は聞き流すわけです。だってダイエットの有用性自体はわかってるわけですから。健康的に痩せるに越したことはないけど、ダイエット第一で健康を害しては無意味だと。



反核も全く同じですな。今年の原爆忌でも広島市長が安保法制を推し進める安倍総理に対して疑義を呈しましたが、反原発を第一義とするならそれは当然です。

だって安倍総理は「戦争の惨禍はあってはならない。その為には戦争に備えて同盟を結んで他国のリソースに自国の防衛を組み込んで安全を図ろう。お互いが無防備ではなく適度に力を有して睨み合ったほうが、結果中国のようなならず者の伸張を防げる」なんだから話が合うわけがない。




この両者の対話ってしても無駄なんじゃね?っていうのが、最近つとに感じること。

青山繁晴さんの言うことで一番腑に落ちないことでもある。わからん奴には一生わからんのだから置いてけ。




私は肥満の恐怖を忘れずに、かつ健康を大事にしたいです。ダイエットで死んだり、健康を害し続けるなんてまっぴらごめんです。でも憲法を守って死ぬのは本望と言ったり、他国から武力で脅され続けても已む無しという人は浜の真砂ほどいるという…




映画の帰りに東急横の嵯峨谷で蕎麦と鯵ご飯のセットを食べて帰りましたが、物を食べる時に若干罪悪感がw

カテゴリ: DVD・CD・映画

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