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大統領の執事の涙 

今年劇場12本目。リー・ダニエルズ監督「大統領の執事の涙」(Lee Daniels' The Butler)




実話を元にしたエピソード。

綿花畑の奴隷として生を受け、目の前で父を殺され母は狂乱に追い込まれたセシルは各地を転々とし、ホワイトハウスの執事となる。見ざる聞かざる言わざるを信条に忠実に任務に励むセシルだったが、長男はそんな父に不満を持ち公民権運動に身を投じるようになり、次男はその反動でベトナム戦争に志願。

ホワイトハウスでアイゼンハワー、ジョン・F・ケネディ、リンドン・ジョンソン、リチャード・ニクソン、ジェラルド・フォード、ジミー・カーター、ロナルド・レーガンまでの7人の大統領に仕えた執事の一生を、セシル側の華麗な表舞台と長男ルイス側の当時の黒人差別の現状、公民権運動を対比させながら見せていく。






セシルのモデルとなったユージン・アレン氏。

wikipedia見ると実際には息子は1人だったようですね。仕えた大統領もトルーマンからレーガンまでの8人。


よかった。華やかな世界と黒人差別の悲惨さの対比というのが実に良い。
アメリカ人だともうちょっと楽しめるのかな、大統領のあるあるネタ等含めて。ニクソンの糞詰まりとか(笑)
現駐日大使キャロライン・ケネディの幼き日の姿が結構出てましたが、彼女がどれくらいアメリカ本土でメジャー感があるのか正直わからない。


よく私は昨今の大河ドラマの主役選びにブーブー文句を言います。どうせ3英傑に連なったり幕末の動乱のただ中にいる人間しか主役になれないんだろ?で、白補正かけたり女性を主役にして無理やり絡ませるんだろ、ケッ!…なーんて思ってるわけです。
その悪例の最たるものが上野樹里の江。他にも新島襄の妻にして川崎尚之助の妹である新島八重、3英傑に連なってるという条件から逆算したとしか思えない今年の黒田官兵衛、wikipediaに記事すら載っておらず検索かけてもロクに名前も出てこなかった来年の吉田松陰の妹。これは吉田松陰が29歳で死ぬから大河に適さないという理由でしょうね。久坂玄瑞の妻と言われても知るかという感じ。


事程左様に、誰に焦点を当てるか、どこを切り取るかというのは物語的には大変重要なわけですが、今回の焦点の当て方は見事だと思います。黒人差別を描くにあたり、下からの公民権運動に対し上はどこかと言えば大統領、ホワイトハウス。そこに長年仕えた黒人執事に焦点を当てるというこれだけで既に映画的には大正解。先程も書きましたが映画内では食堂での目を背けたくなるレジスタンス活動でのリンチ場面に象徴される黒人差別の悲惨な現状とホワイトハウスでの華やかなりし世界との対比。職務に忠実であろうとする父と、それに反発する長男と更にそれに反動する次男。家庭を顧みない夫に不満を覚える妻。これでもかと対立軸が埋め込まれていて話運び的にも絵的にも全く飽きることがない。実に見事な作品だったと思います。

カテゴリ: DVD・CD・映画

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